8割超す企業にマイナスの影響 感染症、海外現地法人業況調査

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日本政策金融公庫中小企業事業が公表した第10回取引先海外現地法人の業況調査によると、新型コロナウイルス感染症によって事業にマイナスの影響があると回答した企業割合が85.1%となった。

国・地域別ではASEANで88.7%、中国で81.7%。影響の内容は「現地市場での販売数量減少」が69.8%と最も多く、次いで「輸出での販売数量減少」(39.8%)。影響が解消する時期は「2021年」と回答した企業割合が50.4%と最多。次いで「2022年以降」(39.3%)、「2020年」(10.2%)の順。今後予定している主な対応策は「販売先の見直し」が40.9%と最も多く、次いで「仕入れ先の見直し」(17.7%)。今期決算期で最終損益の「増加」を見込む企業の割合は18.1%にとどまり、前回調査と比べ22.0ポイントと大幅低下した。

今後3年程度の経営方針については、事業を「拡大」すると回答した企業割合が33.4%と前回調査と比べ9.7ポイント低下。今後の事業展開における有望国は7年連続でベトナムが1位となった。その理由として「現地市場の将来性が高い」を挙げた企業割合が50.0%と最も多く、前回調査よりも6.3ポイント上昇した。同調査は8~9月に取引先海外現地法人対象に実施。

■参考:日本政策金融公庫|新型コロナウイルス感染症によるマイナスの影響は8割を超える
~第 10 回取引先海外現地法人の業況調査報告~|

https://www.jfc.go.jp/n/release/pdf/topics_201130a.pdf