円安倒産、昨年は2.7倍に 負債総額は3倍―民間調査

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帝国データバンクがこのほど発表した「円安関連調査」によると、2014年の円安関連倒産は前年比2.7倍の345件に急増していることが明らかになった。

倒産企業の従業員総数は5270人で、前年(2788人)の2倍近くになっており、負債総額は約3倍の1633億円に上っている。業種別では、「運輸・通信業」が96件で最も多く、全体の27.8%を占めた。以下、「卸売業」(80件)、「製造業」(66件)、「建設業」(45件)などが続いている。前年比の増減率で見ると、「建設業」(前年比800%増)と「小売業」(同550%増)の2業種の増加率が突出している。

都道府県別では、東京都が90件でトップ、2位は大阪府(41件)、3位は北海道(39件)、4位は愛知県(38件)、5位は埼玉県(20件)となっている。鳥取県を除く全国46都道府県で判明しており、円安の影響は全国各地に広がっている。負債規模別に見ると、「1億円以上5億円未満」が164件(構成比47.5%)で最も多く、全体のほぼ半数を占めた。「5000万円未満」(53件、構成比15.4%)、「5000万円以上1億円未満」(44件、同12.8%)と合わせて、全体の75%強が負債5億円未満の中小企業で占める結果となった。

■参考:帝国データバンク|特別企画 : 第3回「円安関連倒産」の動向調査|

http://www.tdb.co.jp/report/watching/press/p150101.html