日本政策金融公庫は全国中小企業動向調査結果(7~9月期実績、10~12月以降見通し)を公表。中小企業の景況について、新型コロナウイルス感染症の影響により依然として厳しい状況にあるとの認識を示した。
前回は感染症の影響により急速に悪化し、極めて厳しい状況にある、だったので、やや上向き方向に修正した形。小企業の景況についても、感染症の影響により依然として厳しい状況にあるとしたが、感染症の影響により急速に悪化し、極めて厳しい状況にあるとした前回に比べるとやや緩めた。
中小企業については、業況判断DIが前期からマイナス幅が縮小し▲52.0となり、来期以降もマイナス幅が縮小する見通し。売り上げDIも前期からマイナス幅が縮小して▲55.3。来期以降もマイナス幅が縮小する見通し。純益率DIも前期からマイナス幅が縮小し▲43.0となった。来期以降もマイナス幅が縮小しそう。小企業については、業況判断DIが前期からマイナス幅が縮小し▲63.3となったが、来期はマイナス幅が再び拡大する見通し。売り上げDIも前期からマイナス幅が縮小し▲65.8となったが、来期はマイナス幅の拡大が見込まれている。採算DIは前期からマイナス幅が縮小し▲49.4。来期もマイナス幅縮小の見通し。
■参考:日本政策金融公庫|全国中小企業動向調査結果 2020年7-9月期実績、10-12月期以降見通し)|
https://www.jfc.go.jp/n/findings/pdf/smseach2020_10.pdf