Weeklyコラム 緊急時に独立心を持つ

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人は独立心を持たないと他人を恐れたり,他人に依頼心を持ったりすると言う。会社の経営者や管理者等も同じで、緊急時に独立心を持たなければ、意思決定や行動を迅速にする事が出来ないであろう。

ところで、この度の新型コロナ感染症に対する事業者の対応には、その態度が大きく分けて二種類ある。一つは、日頃から危急の心得や対策(例えばBCP計画)を準備し、独自の対応策を取る者である(一定の規制の範囲内で)。もう一つは、日頃は緊急時の対応策はあまり考えず、単に国や自治体等の意向や指示に従う事を優先する。自己の判断に自信がないので、他人の判断に従う。当然、思い通りには進まず、多かれ少なかれ不満を持つ。

以上のような二通りの違いは、何が原因だろうか。一番大きな要素は、経営者や担当責任者の「リーダーシップ」の有無によるものと考える(「我が社は、このような方針で行こう」、と)。二番目は、対応策を柔軟に選択して、その時の状況にバランスさせることである。つまり、最初の対応策に不備があれば、自信を持って方向転換や修正をする。新型コロナのような危急の発生は、通常の業績不振とは大きく異なる。しかし、危急の心得を日頃から準備するためにも、今度の新型コロナはその良い機会かもしれない。