物事には難しい事と易しい事がある。しかし、その優先順位に誤解があるようだ。例えば、仕事（難しい事）と報酬（易しい事）であれば、先ず仕事をしてから報酬を求める事が社会経済の常識だ。
しかし、同じ仕事の流れの中で難しい仕事と易しい仕事がある場合は、先ず易しい仕事から取り掛かる。例えば、古人がこの事を畑の雑草取りに譬えている。畑の雑草取りは少ない所から始め、多い所はその後が良いという。逆に進めれば、雑草が多い畑を先にしているうちに少ない畑も雑草が増えて、その労力が大変になるという。
さて、会社での仕事はどうであろうか。一般論であるが、先ず午前中は迷わず出来るような仕事（予定表にあるもの）を優先的に行う。一日延ばしにしない事が重要だ。午前中は、予定しない多種の障害（気が乗らない等もある）が発生して、多くの易しい仕事を後回しにしてしまう。易しい仕事であっても、それを怠る事で後日何倍という負担になるかもしれない。ところで、難しい仕事は、日頃の易しい仕事を確実に遂行する事で達成出来る場合もある。例えば、「コストを１０％削減する」「売上目標の達成率を上げる」「従業員定着率を上げる」等は、計画書や予定表に沿って易しい仕事を確実に行うかどうかによる。
