経済産業・文部科学両省は、新たな価値の創造を志向した「組織」対「組織」の本格的な連携をさらに進めるため「産学官連携による共同研究強化のためのガイドライン【追補版】―産学官連携を通じた価値創造に向けて―」と「大学ファクトブック2020」をまとめ公表した。
追補版は2016年にまとめたガイドラインの実行上のボトルネックに対する処方箋と、社会情勢の変化に伴う新たな処方箋を提示するとともに、産業界向けの記載を新たに体系化した。主な特徴は▽産学官連携を「コスト」ではなく「価値」への投資としてとらえ、「知」を価値付け(値付け)する手法(関与時間に対する報酬、成功報酬等)を整理▽「組織」から大学発ベンチャーを含む「エコシステム」へと視点を拡大(大学による大学発ベンチャーの株式・新株予約権の取得等)▽大学等と産業界の両者を対等なパートナーとして、産業界向けの記載を新たに体系化。
産業界への処方箋では、産学官連携により新たな価値創造を目指す企業のために、先行事例を分析して手法を体系化、今後、組織連携に取り組む企業や拡大する企業に向けグッドプラクティスの共有化を図った。ファクトブックは18年から毎年公開しており、2020追補版の取りまとめに合わせて改訂した。
■参考:経済産業省|「産学官連携による共同研究強化のためのガイドライン【追補版】」と「大学ファクトブック2020」を取りまとめました|
https://www.meti.go.jp/press/2020/06/20200630004/20200630008.html