Weeklyコラム 新商品サービスの定着

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某公立図書館で、こんな体験をした。本を借りて帰ろうとした時、職員から「こちらの機器で本の消毒をどうぞ」という案内があった。

電子レンジのようなケースの中に本を入れて、1分くらいで消毒が出来る。 東日本大震災後も同様であったが、防災関連の新商品が次々に登場したものである。例えば、避難セット(持出し袋・ヘルメット・ラジオ・テント・懐中電灯等)、保存食セット、各種設備や生活用具類(簡易トイレ・発電機・救助工具等)である。この度の新型コロナでも、各種マスク・消毒液・体温検知カメラ等多品種にわたる。物だけではなく、建物全体の消毒サービス等も登場している。

ところで、このような状況下でも通信販売(特にネット通販)や持帰り型飲食業(ピザ店・弁当店等)は比較的順調に推移した。またネット通販事業者等以外に、一般の飲食店等は店頭や自社ホームページに「持ち帰り出来ます」の表示を出して新サービスを開始した。その形態は商品の特性により異なるが、人同士があまり接しないで提供出来るサービスが中心である。

今後、このような商品サービスが定着するか否かは、一般の飲食サービスに伴う接客(おもてなし)、店舗の雰囲気や演出、料理の盛付け等が簡略化されていても顧客が満足するかどうかであろう。