経済産業省の産業構造審議会産業技術環境分科会研究開発・イノベーション小委員会は「産業技術ビジョン２０２０」をまとめた。
日本はイノベーションの一層の創出が必要だが、近年の日本のイノベーションをめぐる状況は芳しくない。新型コロナウイルスによる危機でＳｏｃｉｅｔｙ５．０への準備が整っていないことも浮き彫りとなった。「ビジョン」は日本のあるべき中長期的な姿を見据え、
▽「個」の開放によるイノベーション力の強化＝土台となる知的資本を生み出す「人」を中心とした投資の加速、および知的資本の集積に向けた仕組み・インフラづくり
▽自前主義・技術至上主義からの脱却、オープンイノベーションの推進＝生み出されるシーズを実用化し、社会的な価値に昇華させるため、研究開発-ビジネス展開を一気通貫でつなぐ戦略の重視
▽Ｓｏｃｉｅｔｙ５．０実現に向けてリソースを集中すべき分野の特定＝○知的資本主義経済を動かすＩＴ・人間拡張、それらを支える次世代コンピューティング等のデジタルテクノロジー ○イノベーション産業としての潜在性も大きいバイオテクノロジー ○あらゆる分野の基盤であるマテリアルテクノロジー ○経済の負の側面を解決するエネルギー・環境テクノロジー―について対応の方向性を提示した。
■参考：経済産業省｜「産業技術ビジョン2020」を取りまとめました｜
https://www.meti.go.jp/press/2020/05/20200529010/20200529010.html
