急増する雇用調整助成金申請 支給までの期間を短縮に

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新型コロナウイルス騒動の長期化が懸念されている。政府が緊急事態宣言を発令するなど、極めて深刻な事態が続いている。経済活動への影響は計り知れないものとなっており、実際、顧客数の激減や従業員の確保がままならず、休廃業する事業所が多発している。

雇用調整助成金は従業員を解雇することなく休業させることで雇用を守るためのものだが、未曾有の事態により相談や申請窓口が大混乱に陥っている。問い合わせをしたくても一向に電話が通じない、実際に書類を作成して窓口に行っても申請者が殺到していてかなり長時間待たされるなど、現時点では状況が改善されていない。

政府の予想を遥かに超える相談や申請が続いているため、雇用調整助成金が実際に入金されるまでかなりの時間がかかっている。従来、2ヵ月程度かかるとされているがさらにそれ以上時間がかかる見込みだ。

政府は、入金前に事業所が資金繰りに窮してしまう懸念を払拭するために、雇用調整助成金の支給までの期間を短縮するとしている。申請書の記載項目を約半分に削減、支給までの期間を1ヵ月に早めるとしている。とはいえ、雇用調整助成金申請数はさらに増えることが予想されており、どこまで早められるかは未知数だ。

■参考:厚生労働省|雇用調整助成金|

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunit