R2年度税制改正大綱(1) 「NISA」2階建てに

LINEで送る
[`yahoo` not found]

自民・公明の両党はこのほど、令和2年度の税制改正大綱を決定した。年明けにかけて、その概要を掲載する。 個人所得課税の中で、特に注目されるのは新NISA制度。2024年から中長期の運用に適した低リスクの商品に優先して投資がなされるよう刷新する。

現在のNISAは、投資期限を5年延長した上で新制度に移行させる。新NISAでは、対象をリスクの低い投資信託などに限定した積立枠(1階)と、従来通り上場株式などにも投資できる枠(2階)の仕組みに改める方針。原則として、低リスクの商品に投資した人だけが2階部分にも投資できる。年間の投資限度額は1階が20万円、2階が102万円を予定。安定資産による長期的な運用を重視して個人の資産形成を促すのが狙いで、運用益の非課税期間はどちらも5年とし、その間、全体で最大610万円を非課税で運用できる。投資対象の商品については、1階は現行の「つみたてNISA」とほぼ同じ、2階は、リスクが高く資産形成に向いていないものを除外する方向。

つみたてNISAは投資期限を5年延長し2042年までとする。勘定設定期間終了に合わせ、新NISAとつみたてNISAのいずれかを選ぶことになる。一方、ジュニアNISAは23年末で終了する。

■参考:自民党|令和2年度税制改正大綱|

https://www.jimin.jp/news/policy/140786.html