国土交通省は令和元年版国土交通白書を発表した。新白書のテーマは「新しい時代に応える国土交通政策」。
平成時代の技術の進歩や日本人の感性(美意識)の変化などを振り返り、新しい令和時代の「豊かな生活空間」に向けた国土交通政策について展望した。白書は国民意識調査や既往の調査を整理・分析した結果を踏まえ、▽平成はICTなど技術の進歩に加え、「物」ではなく「心」の豊かさを重視する人が約6割までになった▽新しい時代には自動運転やVRなどの進歩により時間的・場所的な制約から解放され、充実したヒューマンライフの実現につながる▽これからの生活空間のあり方として、日本人の感性をいま以上に取り込むべしと考える人の割合が、すべての年代で約8割を占める▽将来住んでみたい街の特徴として「きめ細やかな配慮がある」「自然・歴史・伝統を感じる」ことを希望する人が約8割に達する―などと整理。
その上で、これまでの取り組みの深化に加え、新技術と一体となった新たな取り組み(サイエンスとアートの融合)を進めていくと表明。これにより生活空間(住空間、公共空間、移動空間)における利便性や快適さを高め、「真の豊かさ」につながる日本人の感性を取り入れた新しい生活空間づくりを目指す、としている。
■参考:国土交通省|令和元年版国土交通白書 令和時代の「豊かな生活空間」とは
~技術の進歩と日本人の感性(美意識)を活かして~|
https://www.mlit.go.jp/report/press/sogo08_hh_000150.html