Weeklyコラム ほめ言葉の積極的活用

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「病は口より入り、禍いは口より出ず」ということわざがある。言葉は、深刻な問題を起こす事があるということだ。他方、上司が部下をほめたり励ましたりする言葉によって信頼度が高まり、飛躍的に労働意欲が高まったりする事もよくある。

筆者が経営者等から受ける質問の中に、「従業員が指示した事しかやらない。注意をすれば、すぐ辞める。どうしたら良いか」というものが多くある。そのような時、中小商店であれば、「日頃から出来るだけ多く従業員に声を掛けて、対話を積極的にする事だ」と回答している。その結果は、首尾良く効果が出る場合と出ない場合がある。旨く行かない例としては、声掛けに張り切り過ぎて、従業員が非常に身構えてしまう事である。これまで上司から指示以外の言葉を掛けられる事がなかった従業員は、不自然な対話に戸惑ったり質問攻めに逃げたりする事もある。旨く行っている例としては、接客等が首尾良く出来て商品が売れたような時、その成果を認めてほめたり一緒に喜んだりする事である。従業員の存在感を尊重するほめ言葉が有効である。

上司が従業員を認めるほめ言葉は、日頃から従業員の性格や行動特性を知る努力によって実現出来る。従業員の人柄や行為を認めるほめ言葉を積極的に活用したい。