帝国データバンクが発表した「2018年の1都3県の本社転入出動向」をまとめた。それによると、1都3県(東京都、埼玉県、神奈川県、千葉県)に転入した企業は308社で、3年ぶりに前年(289社)を上回った。
また、1都3県から転出した企業は285社(前年は279社)で、2年連続で前年を上回った。転出企業が2年連続で前年を上回ったのは2009年以来9年ぶり。この結果、23社の転入超過となった。転入超過は8年連続で、「いざなみ景気」下での転入超過期間(03年~08年)を上回った。首都圏に企業が集中する状態が続いている。18年に1都3県に転入した企業の転入元は36道府県だった。そのうち、大阪府が55社で最も多かった。以下、茨城県(30社)、福岡県(22社)、愛知県(21社)、静岡県(19社)、北海道と群馬県(各16社)、宮城県と山梨県(各13社)、兵庫県(11社)などが上位となった。
一方、1都3県から転出した企業の転出先は31道府県だった。茨城県が39社で最多となり、3年連続でトップとなった。これに続くのは大阪府で38社。以下、愛知県(22社)、静岡県(18社)、栃木県と兵庫県(各16社)、群馬県(14社)、長野県(13社)、北海道・岡山県・福岡県(各10社)等。
■参考:帝国データバンク|1都3県・本社移転企業調査(2018年)1都3県への本社転入企業、3年ぶり増加 ~ 転出先は「茨城県」が3年連続でトップ ~|
http://www.tdb.co.jp/report/watching/press/p190303.html