内閣府は1月18日、「老後の生活設計と公的年金に関する世論調査」を発表した。その中で「老後の生活設計を考えたことがある」と答えた人は67.8%にのぼり、その理由として最も多かったのは「老後の生活が不安」が44.6%、次いで「無計画な生活はしたくないから」が25.9%であった。老後の不安は都市規模別に見ると町村圏からの回答が多く、無計画な生活を嫌うのは大都市圏での回答が多かった。
「何歳まで仕事をしたいか(したか)」は「66歳以上」が4割近くとなった。年代別では「40~49歳」「30~39歳」「18~29歳」「50~59歳」の順に66歳以上の就労意欲が高くなっており、理由には経済的な事情を挙げる人が多い。高齢層(60歳以上)に比べて30~49歳の働き盛り層が高齢での就労に意欲的な傾向が明らかとなった。
「老後の生活設計の期間」は「20年間」と考える人が38.4%で最多となり、「老後の公的年金の位置づけ」では1位「公的年金を中心とし、個人年金や貯蓄などを組み合わせる」55.1%、以下「全面的に公的年金に頼る」23.0%、「公的年金になるべく頼らず、できるだけ個人年金や貯蓄などを中心に考える」15.5%であった。
■参考:内閣府|老後の生活設計と公的年金調査 働き盛り高齢時の就労に意欲的|
https://survey.gov-online.go.jp/h30/h30-nenkin/index.html