ジェトロは、アフリカ24カ国に進出している日系企業に対し、経営実態等に関するアンケート調査(設問項目:経営状況と今後の事業展開/投資環境/第三国連携/アフリカ市場での競合相手/日本政府による企業支援への期待等)を実施した。調査結果のポイントおよび概要は次のとおり。
(1)資源・ODAから民需狙いへのシフト色濃く。新産業への注目も高まる。(約半数が黒字維持、6割が事業拡大検討。進出理由は民需狙いでODA・天然資源は減少。今後の有望分野は、上位にインフラ、サービス業、消費市場、新産業等が並び、これまで上位の資源、輸送機器等を上回る。)(2)アフリカ市場での競合相手として、中国企業が初めてトップに浮上。(中国企業が過去4回の調査で初めてトップに。第三国企業との連携では南ア、インド、フランスが有望視。南アは域内拠点のノウハウとネットワーク、インドのアフリカ戦略と日本企業のインド拠点活用、フランスは仏語圏国での協業。)(3)TICAD7(第7回アフリカ開発会議)を控え、進出企業の76%が日本政府のビジネス支援強化を要望。(「日本政府の支援を受けている」は3割弱の一方、「日本政府は支援を強化すべき」は約8割に。「現地政府への各種要望」を求める声も多い)
■参考:ジェトロ|「2018年度 アフリカ進出日系企業実態調査」の結果について ―アフリカ市場での競合相手、中国企業が初めてトップに浮上―|
https://www.jetro.go.jp/news/releases/2019/bc4f3f06c1a65445.html