日本政策金融公庫が集計した30年度上半期の協調融資実績は、件数が1万5,812件、前年同期比42%増、金額が5,672億円、同52%増と前年同期を大きく上回った。
また、同期間に日本公庫が民間金融機関に顧客を紹介した件数が5,667件、民間金融機関が日本公庫に顧客を紹介した件数が1万7,116件となった。民間金融機関からの紹介の中には、協調融資としたもののほか、比較的リスクテイクを必要とする創業分野や農林漁業分野で日本公庫が単独で融資したものが8,646件あった。協調融資実績統計は、同一目的の資金計画に対し日本公庫と民間金融機関が協議を経たうえで、両者が融資(保証)を実行または決定したもの。あくまで日本公庫側で集計したもので、両者の融資実行・決定時期が異なる場合も含んでいる。
日本公庫は9月時点で497の金融機関と「業務連携・協力にかかる覚書」を締結。さらに452の金融機関と「協調融資スキーム」を構築、その数は全国の金融機関の9割を超える。同時点で214機関と 288の調融資商品が創設された。30年度は創業や事業再生、事業承継、農業、ソーシャルビジネスなどのさまざまな分野で、全国各地のさまざまな業態の民間金融機関と協調融資商品を創設したという。
■参考:日本政策金融公庫|日本公庫の民間金融機関との協調融資実績~30年度上半期は前年同期比約4割増の1万5千件~|
https://www.jfc.go.jp/n/info/pdf/topics_181127a.pdf