経済産業省は東京、大阪、福岡の3都市で海外M&Aワークショップを開催する。海外M&Aに取り組み始めた企業やこれから取り組もうとする企業が対象で、海外M&Aを進める上での課題や論点、その克服に向けた取り組みを共有し、議論を深める。開催日は福岡が11月21日、大阪が12月10、11両日、東京は31年2月ごろを予定。参加は無料。
ワークショップの開催は、同省が昨年度に設置した「我が国企業による海外M&A研究会」が今年3月、日本企業が今後、海外M&Aを有効に活用していく上で留意すべきポイントと参考事例をまとめた「我が国企業による海外M&A研究会報告書」をまとめ、「海外M&Aを経営に活用する9つの行動」を公表したのを踏まえたもの。
報告書は、海外M&Aを企業の成長に有効活用するためには、経営トップがプロセス全体にコミットしてリーダーシップを発揮し、戦略ストーリーの構想力、基盤としてのグローバル経営力を併せ持つことが重要などを指摘した。9つの行動は▽目指すべき姿」と実現ストーリーの明確化▽成長戦略・ストーリー」の共有・浸透▽入念な準備に「時間をかける」▽買収ありきでない成長のための判断軸▽統合に向け買収成立から直ちに行動に着手―など。
■参考:経済産業省|海外M&Aワークショップを開催します~東京、大阪、福岡での開催|
http://www.meti.go.jp/press/2018/09/20180925001/20180925001.html