ベトナムで韓国サムスングループの投資が急増している。今年1月~9月20日のベトナムへの外国直接投資(FDI)では韓国が件数、金額でもトップ。それに貢献しているのがサムスングループだ。
同グループはベトナムで現在までに行った投資額と今後予定している投資額を合わせると約80億ドルに上っている。また、2013年はベトナムの総輸出額のうち、同グループの中核企業サムスン電子が約2割も占めている。1月~9月20日のベトナムへのFDIの新規投資件数(認可件数)は1152件、投資額(認可額)は76億3781万ドルだった。国別では、韓国が374件、投資額は25億7287万ドルで全体の約3割を占めトップ。投資額は日本(11億2342万ドル)の2倍超だった。増資額を含めると、韓国は35億5770万ドルで、日本(14億3969万ドル)を大きく上回っている。
これは投資件数、金額ともサムスングループの投資が続いているためで、そのほとんどは携帯電話関連だ。サムスン関連企業の従業員総数は6万人を超え、雇用面でも寄与している。今後、さらにベトナムに携帯電話の新工場を建設する計画だ。同グループは同国を戦略拠点と位置付けており、近い将来総投資額は100億ドルを超えそうだ。