先般、第18回JPBM民事信託検討会が開催されました。案件が増加する中、専門家には、「スキーム立案」「契約書作成」「事案フォローアップ」等の高い基礎力と、事案を的確に捉える実務力が必要です。参加会員から挙げられた実務課題および論点を踏み込んだ議論の結果として、角度の高い提案に結び付けます。
今回は、財産が血縁関係のない後妻の子供へ流れるのを防ぎたいというような複雑な家庭の被相続人からの相談で、民事信託を提案する際、遺留分についてどのように説明するべきかを検討しました。有用性とリスクを説明し、依頼者の納得を得るためには、○信託法、相続税法等の現行法の解釈 ○判例および解釈、見解等から考えられる通説的地位 ○跡継ぎ遺贈型受益者連続信託の法的性格及び立法趣旨、等を押さえる必要があると確認されました。今後も本検討会では、実務から生じる課題や不明点の研究と、継続的な事案検討、ツール開発等に取組んでいきます。
次回19回開催は8月9日(木)15:00~17:00(会場は都内調整中 ※第20回開催は10月12日(金)15:00スタート予定)、継続課題の検討および新規事例の検討等を予定しています。是非ご活用ください。
■参考:JPBM|第19回民事信託検討会開催のご案内|
http://www.jpbm.or.jp/whatsnew/honbu/file/file488.pdf