帝国データバンクは「私立大学を運営する498法人の2016年度の経営実態調査」結果を発表した。それによると、私立大学法人の4割弱が赤字経営、3期連続減収は17.5%で、私立大学は少子化により厳しい経営環境に直面していることが浮き彫りになった。
498法人の年収入高を規模別に見ると、「10億~50億円未満」が241法人で、全体の48.4%を占めた。以下、「50億~100億円未満」(109法人、構成比21.9%)、「100億~500億円未満」(86法人、同17.3%)と続いている。年収入高の増減が判明した469法人の中で、増収となったのは260法人、減収となったのは209法人。14年度~16年度の年収入高の増減が判明した457法人のうち、14年度から「3期連続減収」となったのは80法人(構成比17.5%)だった。498法人のうち、損益が判明した438法人の内訳は、黒字が275法人(構成比62.8%)、赤字が163法人(同37.2%)。また、14年度から「3期連続赤字」は84法人(同19.9%)だった。地域別の法人数を見ると、関東が194法人(構成比39%)で最も多く、以下、近畿(99法人)、中部(59法人)、九州(47法人)と続く。