去る2月9日、第3回「専門家による中小企業のM&Aの実務」が開催されました。今回のテーマは、「企業価値評価」。概要として(1)企業価値、事業価値、株主価値の概念を把握し、評価目的に応じた評価手法および価格決定のプロセスの理解(2)ネットアセット・アプローチ、インカム・アプローチ、マーケット・アプローチにおける代表的な算定方法の理解(3)演習形式による算定から総合評価までの流れの理解、が研修されました。
特に、事例演習では非上場会社のケーススタディとして、フリーキャッシュフローの推計や資本コスト(割引率)の推計、DCF法による株主価値の計算、類似会社による評価計算、株価倍率、株式価値等の演算を行いました。ポイントは常に企業価値等の形成要因(・一般的要因・業界要因・企業要因・株主要因・目的要因)の分析に立ち返り常にそれらを勘案しつつ、最適な評価方法を検討することとなります。
第1回目で専門家が行うM&Aの全体概要、第2回目で具体的な実務の流れ、そして今回の研修で具体的な企業価値評価の算出実務の研修となり、資料も含めてかなり中身の濃いものとなっています。OSSにて全体を受講いただき、JPBMネットワークでのM&A実務にご活用ください。
■参考:JPBM|第3回中小企業M&A実務研修 企業価値評価の事例演習|
http://pharos.jpbm.or.jp/news/201802142477.html