京都、奈良等のように観光資源が豊富な地域もあれば、観光資源をあまり持たない地域もある。観光資源は、歴史的建築物・歴史上の人物・自然・温泉・祭事・伝統芸能・各種特産物等、挙げたら切りが無い。要は、人々が「行って見物したい」「体験したい」「味わいたい」等と思う対象である。
さて、多くの村おこしや商店街イベント等の会合において、共通の決まり文句がある。「我が町(商店街)には観光資源が無い」という発言である。町外からの顧客や観光客を増やす計画策定の際に、重要な課題となる。実状は、本当に観光資源がほとんど無い場合と、観光資源があっても認識していないだけの場合がある。後者の場合は、自分達で調査したりすれば、大抵は発掘出来る。前者の場合は、放っておけば諦めてしまう事もある。
観光資源の発掘法で、一例を示せば「ワークショップ」による方法である。(1)観光資源に関する研修会等を受けた後、6~8人程度のグループを数組結成する。(2)メンバー全員が思い付くままに観光資源を紙片に書き出す。(3)各グループの個人がお互いに発表して、グループ内で意見を交換する。今後、活用出来そうな観光資源を数個選定する。(4)各グループの代表がグループのアイデアを発表し、全員で検討する。