何かを調べるという仕事は、業務の種類によって区々である。調査自体が主要の業務もあるが(例えば、市場調査業・探偵業等)、大抵は付随業務として調査という仕事がある場合が多い。ここでは、主要業務に付随する調査要領(特に、聞き取り等による情報収集業務)を考えてみる。
第一に、一般に現在の調査媒体は、本・雑誌・新聞・論文等の文献、インターネット、官庁統計、各種登記・登録等が主要である。第二に、関係機関や関係者からの聞き取り、関連場所や関連店舗等の観察、DM等によるアンケート等、情報収集の為の調査も多い。第三に、広い意義の調査には、各種資料や聞き取り・観察等の結果を分析・報告したり、関係者と協議したりする仕事がある。これが意外に時間を要する。
また、聞き取りや観察の仕事をする場合の注意点は、次の通りである。(1)聞き取りの相手先や担当者を的確に選択すること。前もって聞くべき事柄と優先順位を決めておく。予備知識の準備があればより良い(2)必ずメモを取り、迅速にまとめておく。迅速にまとめないとメモの周辺の状況が分からなくなる(3)観察もただ見ているだけでなく、写真撮影したり、客観的データ(長さ・広さ・建物規模・色・人数等)を出来るだけ計測・記録する。