学校法人産業能率大学の調査によると、部下を1人以上持つ課長で「業務量が増加している」と感じている割合は58.9%で、2010年の第一回調査以来過去最高となっていることが明らかとなった。この調査は、従業員数100人以上の上場企業勤務の課長を対象に行ったもので、今回で4回目となる。
労働環境の変化や働き方の多様化の影響からか、「非正規社員が増加している」、「外国人社員が増加している」、「労働時間・場所に制約がある社員が増加している」のそれぞれの回答も過去最高となっている。
99.2%の課長がプレーヤーとしての仕事があるプレイングマネジャーであり、その結果、マネジメント業務に支障があるとする回答も約60%となっている。また、悩みで最も多いのが「部下がなかなか育たない」で約40%の課長がそう感じている。その他にも、「部下の人事評価が難しい」が31.9%、「部下が自分の指示通りに動かない」が20.2%、「部下の人事評価のフィードバックがうまくできない」が11.7%になるなど、多くの課長が部下について悩んでいるようだ。なお、自分より年下の部下を持つ課長は過半数となっており、年功序列が崩れていることも明らかとなっている。