全国で女性社長が増えている。東京商工リサーチは平成22年から全国における女性の社長について調査を行っているが、直近のデータでは調査開始時から1.7倍に増加していることがわかった。
調査結果によると全国の女性社長数は371,232人となり、調査開始以来最多となった。都道府県別にみると、女性社長数がもっとも多いのは7年連続で東京都だった。女性社長数は95,177に(対前年比8,903人増)で、ついで大阪府が31,766人、愛知県18,303人、福岡県18,096人となっている。一方、女性社長数がもっとも少ないのは鳥取県で1,270人、ついで島根県1,327人、福井県1,648人となった。
女性社長数を人口10万人あたりで比較すると、東京都が699人で最多。以下、沖縄県、山梨県、大阪府、福岡県が続く。最少は滋賀県で150人。以下、岐阜県、新潟県、山口県、山形県が続いている。
産業別では、飲食業、介護事業、美容関連などのサービス業関係が約45%を占めている。小資本で起業しやすい点が多くの女性社長を産んでいるようだ。全国の女性社長率は12.5%。一方、上場企業の女性社長率は1%程度。この差が縮小するか注目されている。