従業員の自律的なキャリア形成支援に取り組む企業を表彰する「グッドキャリア企業アワード」の今年度の表彰企業が発表された。これは厚生労働省が主催するもので、平成24年度から「キャリア支援企業表彰」として行われていたが、昨年度から「グッドキャリア企業アワード」に呼称を変更、その理念や取組内容などを広く発信し、キャリア形成支援の重要性を普及・定着させることを目的としている。
今年度は大賞に4社、イノベーション賞に5社が選ばれた。従業員数1,000人を超える企業が4社含まれているが、残りの5社は中小企業だ。各社の取組みは多くの企業にとっても参考となるだろう。
例えば従業員201人の企業では、キャリア・コンサルティングの視点による振返りや自省の要素を取り入れた仕組みを導入、人材育成活動と業務計画を連動させた面談やジョブローテーションを実施するなどして自己効力感を高めるキャリア支援を実現し、若手従業員の定着を達成している。
今年度の同賞には全国から53社の応募があり、有識者等による審査を経て、大賞及びイノベーション賞が決まっている。社員が成長できる企業(=グッドキャリア企業)こそ、継続的に成長が望める企業だろう。