観光庁がまとめた28年(暦年)の旅行・観光消費動向調査(確報)によると、日本人が同年に国内旅行で使った消費額は総計で20兆9,547億円に上り、前年に比べ2.7%増加した。27年は、東日本大震災前の22年以来の高さを記録した。大震災で落ち込んだ日本人の国内旅行が回復基調にあるといってもよさそうだ。
消費額を宿泊旅行と日帰り旅行に分けると、宿泊が16兆0,335億円、同1.4%増と微増にとどまったのに対し、日帰りは4兆9,212億円、同7.1%増と伸びた。特に日帰りが好調だった。
日本人が行った国内旅行の延べ旅行者数は6億4,108万人、6.0%増。うち宿泊が3億2,566万人、4.0%増、日帰りが3億1,542万人、8.1%増。
日本人が行った国内旅行で1人1回当たりいくらカネを使ったか(旅行単価)をみると、3万2,687円で、前年を3.2%下回った。旅行形態別では、宿泊が4万9,234円、2.5%減、日帰りが1万5,602円、1.0%減で、宿泊、日帰りともに前年を下回った。
日本人が行った海外旅行(国内分)1.1兆円と訪日外国人旅行等による消費額3.7兆円を含めた28年の日本での旅行消費額は全体で25.8兆円となった。
■参考:観光庁|旅行・観光消費動向調査平成28年年間値(確報)について|
http://www.mlit.go.jp/kankocho/news02_000312.html