帝国データバンクがこのほど発表した創業100年以上の長寿企業の実態調査結果によると、同企業は全国で2万7335社あることが明らかになった。規模別では、年商10億円未満の中小・中堅企業が約8割を占めている。また、業種別では、小売業が最も多く、全体の3割弱だった。
第一次世界大戦が勃発した1914年に創業し、今年100年を迎えた企業は1233社ある。主な企業を見ると、きらやか銀行(山形県)や旭川信用金庫(北海道)、滋賀中央信用金庫(滋賀県)など金融機関が目立つ。そのほか、九州地区でホームセンターを展開するハンズマンや梅酒メーカーのチョ―ヤ梅酒も長寿企業となった。業種別では、小売業が7367社でトップ、以下、製造業(6594社)、卸売業(6248社)、建設業(2720社)、サービス業(2385社)などが続いている。
年商規模別では、「1億円未満」が1万1361社(41・6%)で、「1億~10億円未満」が1万940社(同40%)で続いている。都道府県別の長寿企業輩出率(長寿企業数÷全企業数)では、京都府が4.00%でトップ。2位は山形県(3.91%)、3位は島根県(3.72%)、4位は新潟県(3.69%)、5位は滋賀県(3.33%)などの順となっている。
■参考:帝国データバンク | 長寿企業は全国で2万7,335社 ~ 自己資本比率は全企業平均を8ポイント上回る ~
<http://www.tdb.co.jp/report/watching/press/p140905.html>