Weeklyコラム 笑顔で共感する接客

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接客教育で共通して指導されることに、「笑顔で接客する」がある。誰も当たり前のことと頷くが、実際はこれほど難しい接客技術は無いかもしれない。笑顔の表情にも個人差があり、笑顔になるタイミングや頻度によっても、お客の印象は異なるであろう。では、店員の魅力的な笑顔とは、どのようなものだろうか。

筆者の最近の体験である。ある靴屋で靴選びに長い時間迷っていた。すると、女性店員が笑顔で近寄り、靴のサイズや好みのデザインを聞いた後、「いくつか履いてみて、少し歩いてみましょうか」と言う。結果3足目の時、「これにします」と言った筆者の言葉と店員の「これが一番履き心地が良いようね」と言う言葉が同時だった。店員は笑顔で喜び、筆者も大満足だった。挨拶としての笑顔も大切であるが、売場案内・商品選び・代金精算等の際、お客と店員が会話をしながら共感するような笑顔は一層大切である。

心から笑顔になるコツは、次のような心掛けである。(1)お客の良いところを探して褒め、一緒に会話を楽しむ雰囲気を作る(2)世間話は明るい話題を選び、買物意欲が高揚する心構えをする(3)健康管理に留意し、元気良く接客出来る準備をする(4)店員は、話すことよりもお客の話を聞くことを優先する。