中小企業庁から「経営力向上計画」の認定を得るには、従来インターネットのワード版の様式で申請するのが一般的だったが、一部の経済産業局がエクセル版の様式を構築、提供を開始した。先行した経産局では記載ミスが劇的に減ったという。今後、全国の経産局に拡大していく予定だ。
報道によると、エクセル版の様式を独自に構築し、提供開始で先鞭をつけたのは近畿経産局(7月中旬)。その後9月上旬に中部経産局が、10月中旬に関東経産局が同様の様式の提供を開始した。向上計画の申請には、自社のマネジメントや生産性を向上させるために現状認識、目標、経営力向上の内容などを記載する必要がある。
書類は実質2枚で、ワード版の作成自体はそれほど難しくないが、手軽に作成できることもあって、「事業分野」「事業分野別指針名」「事業分野別指針該当項目」「計画期間」について記載の誤りや、「事業分野別指針」の必要項目数不足、「申請先」の誤り、「証明書」の添付漏れなどが多い。エクセル版は「入力用シート」に必要事項を入力すれば、「印刷シート」で申請書、計画、参考資料、チェックシートが印刷できるほか、定型的な記載事項についてプルダウン選択、簡易エラーチェック機能でミスに気がつきやすい設計になっているという。