厚生労働省は2016年度「高年齢者雇用開発コンテスト」の入賞企業29社を公表、それぞれを表彰した。このコンテストは高年齢者雇用の重要性の理解促進と、意欲と能力のある高年齢者が働き続けることができる職場づくりのアイディアの普及を目的に毎年開催されている。
2016年度の最優秀賞には茨城県のきのこ製造販売会社である株式会社ハラキンが選ばれた。同社は従業員129名のうち、60~64歳が35名(全体の27.1%)、55~69歳が33名(同25.6%)、70歳以上が7名(同5.4%)で、60歳以上の社員の割合は58.1%に達している。
同社では「健康寿命90歳へ 90歳まで現役で働ける企業を目指す」を経営理念としており、高年齢者の雇用及び活用が進んでいることが評価された。すでに所属している社員の雇用延長のみならず、新規採用にあたっても「60歳以上」という条件で従業員募集を行うなど、多数の高年齢者の雇用を行っている。また、心身に過剰な負荷をかけないように短時間勤務を導入し、それぞれのライフスタイルに合わせた出勤日数の選択が可能となるように配慮するなどしている。なお、現在、同社で勤務する従業員の最高年齢者は79歳である。