日本版IFRSの草案が公表 名称は「修正国際基準」に
企業会計基準委員会(ASBJ)はこのほど、日本版IFRSの公開草案を公表した。名称は「修正国際基準(国際会計基準と企業会計基準委員会による修正会計基準によって構成される会計基準)」に決まった。修正国際基準は、
(1)修正国際基準の適用
(2)企業会計基準委員会が採択したIASB(国際会計基準審議会)により公表された会計基準及び解釈指針
(3)企業会計基準委員会による修正会計基準
の3つから構成されている。
(3)の修正会計基準は、修正会計基準公開草案第1号「のれんの会計処理(案)」及び同第2号「その他の包括利益の会計処理(案)」の2つの会計基準が公表された。
のれんの会計処理に関しては、20年以内で規則的に償却するよう、IFRSを削除又は修正している。また、その他の包括利益の会計処理については、IFRSでノンリサイクリングとしている規定を削除又は修正し、日本基準と同様、リサイクリングするようにしている。
なお、公開草案については10月31日まで意見募集を行っており、適用対象企業や適用時期に関しては、修正国際基準が制度化される段階で金融庁が定めることとされている。