27年度取得額は約5.4兆円 証券化対象不動産―国交省調査

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国土交通省が実施した27年度不動産証券化の実態調査で、同年度に不動産証券化の対象として取得された不動産または信託受益権の資産額は約5.4兆円で、前年度を2.6%下回った。件数は1,069件で、前年度比13.2%減。資産額は22年度以降、資産額、件数ともに増加傾向をたどってきた。減ったのは5年度ぶり。

同年度に取得された資産をスキーム別にみると、リートが約2.07兆円で、全体の約38.5%を占めた。次いでGK-TKスキーム等が約2.05兆円、特定目的会社(TMK)が約1.1兆円、不動産特定共同事業が約0.1兆円。 資産額の割合を用途別にみると、オフィスが全体の35.6%、次いで商業施設、倉庫が15.2%、ホテル・旅館が13.1%など。所在地別でみると、東京都361件、大阪府148件、神奈川県90件、千葉県60件、愛知県54件、福岡県43件、北海道43件の順。不動産の開発資金を証券化により調達する、いわゆる開発型の証券化については、アンケート調査によると37件、約0.12兆円だった。

国交省は不動産証券化の全体的なボリューム把握のため、年度内に不動産証券化の対象として取得された不動産または信託受益権の資産額を調査し公表している。

■参考:国土交通省|平成27年度「不動産証券化の実態調査」の結果
~平成27年度の証券化対象不動産の取得額は約5.4兆円~|

http://www.mlit.go.jp/report/press/totikensangyo05_hh_000094.html