すっかり定着した感のあるイクメン。最近では部下の育児と仕事の両立を支援する管理職=イクボスも定着しつつある。 厚生労働省では今年度も「イクメン企業アワード」と「イクボスアワード」を実施する。
男性の育児と仕事の両立を積極的に促進し、業務改善を図る企業を表彰する「イクメン企業アワード」のグランプリを昨年受賞した企業では、平成21年度の男性の育児休業取得率が0%だったのに対し、平成22年度以降は毎年100%を実現している。「イクボスアワード」は、イクボスを企業などからの推薦によって募集し、表彰するものだ。そのような管理職の存在に理解のある企業であり、自ら自社の管理職が優れていると申し出ることが前提条件となる。
イクボスは男性という印象が持たれがちだが、男女は問わない。昨年のイクボスグランプリ受賞者の取組みは、育児休業からの復職への不安解消や期待の表明を目的とした面談や短時間勤務者も参加できる会議の設定など、部下が抱える状況に配慮しながらのきめ細やかな対応が評価されている。受賞は企業イメージの向上につながる。
イクメン企業アワード2015のグランプリ受賞企業は従業員数57人だ。中小企業にも十分チャンスがある。 応募は7月22日まで。