帝国データバンクが発表した東南アジア諸国連合(ASEAN)に進出している日本企業調査結果によると、進出企業総数は1万1328社だった。進出先では、トップがタイで4788社、2位がシンガポールで2821社、3位がベトナムで2527社、4位がインドネシアで2021社、5位がマレーシアで1672社など。「アジア最後のフロンティア」として注目を集めているミャンマーは286社だった。
ASEAN全域を対象とした調査(今年4月末時点)は今回が初めて。首位のタイは、人件費上昇や2011年の大洪水があったが、自動車中心に産業集積が厚く「他と比べて進出しやすい土壌が形成されている」と分析。シンガポールは政情やインフラが安定していて進出が顕著だとしている。ベトナムは、単独調査した12年2月の調査から進出企業数が63.9%も増加。業種別では、製造業が4925社で最多、2位は卸売業の2825社で、両方で約7割を占めた。
国別の業種細分類では、インドネシアは自動車部品・付属品製造業が64社、タイとマレーシアは電気機械器具卸売業がそれぞれ165社、75社で、いずれも製造業がトップ。ベトナム、フィリピン、ミャンマーでは「受託開発ソフトウエア」などの情報通信技術関連が首位だった。
■参考:帝国データバンク|ASEAN進出の日本企業は1万1,328社~製造業、卸売業で約7割、サービス業では小規模企業の進出も目立つ~|
http://www.tdb.co.jp/report/watching/press/p160504.html