タイ日本食レストラン競争激化 閉店年間271店

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日本貿易振興機構(ジェトロ)などが実施したタイ国内にある日本食レストランの店舗調査によると、総店舗数は2015年6月現在、前年同月比11.5%増の2364店に上っている。ただ、新規出店は1年間で514店だったのに対し、閉店は271店で、新規出店数の半分以上に達しており、競争が厳しくなっていることが浮き彫りになった(ジェトロ・日本食レストラン海外普及推進機構(JRO)共同調査)。 

日本食レストランの数をバンコクと地方で見ると、バンコクが同9.4%増の1579店、地方が15.8%増の785店で、増加率は地方が高かった。その理由について、ジェトロでは「地方への大型商業施設の進出が好調で、施設内のフードコートやテナントして、日本食レストランが積極的に出店している」と話している。特に増えたのは大衆向け日本食レストランチェーンの「フジレストラン」や「丸亀製麺」などで、タイ中流層への日本食の浸透が進んでいる。

14年度と15年度の店舗数の伸び率を業態別で見ると、ラーメン・中華が14.1%増から5.8%増に、すし・海鮮が44.1%増から2.3%増に鈍化。ラーメン・中華は、新規63店に対して閉店45店で、入れ替わりが激しくなっている。