Weeklyコラム 完全な顧客サービスの追求

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「100-1=0」 これはある著名な医師が述べた言葉である。100回手術して99回成功すれば成功確率99%であるが、失敗した患者にすれば0%である。

同じような言葉を、某有名ホテルのトップも述べている。たとえ、100のうち1つでも手落ちがあれば他のサービスが台無しになる、と。自動車や飛行機等の品質保持も同様で、1万台のうち1台の欠陥であっても許されない(当該欠陥車に乗る人の立場を考えれば、99.99%が正常だから良いということにならない)。あらゆる商品やサービスにも、その特性に応じて同じことが言える。

某スーパーの鮮魚売場主任からこんな話を聞いた。責任者の悩みとして、衛生管理マニュアルに忠実に従わない従業員がいることだと言う。加工前後の手洗い、帽子・マスク等の身なり、道具類の洗浄・消毒をおざなりにする。お客から返品や各種クレームがあって注意しても、「毎日、何百何千と売れば1つくらいの不具合はしかたない」等と言い訳して素直に従わない。

そもそも、ビジネスにおいて高いサービスを提供出来るか否かは、たとえ少数でも商品やサービスに不満を持つお客をいかに満足させられるかにかかっている。不満が1%足らずだからもう充分と考えず、無限に0に近づける完全さが必要だ。