みずほ銀行が8月、ミャンマーの大都市ヤンゴンに支店を開設した。三菱東京UFJ銀行と三井住友銀行が今年4月、ヤンゴンに支店をオープンしており、これで日本の3メガバンクが出そろった。
また、日本の大手損害保険会社3社が5月に、ミャンマーで営業免許を相次いで取得したことから、日本企業の同国への進出に弾みがつきそうだ。
ミャンマー政府は2014年10月、外国銀行への営業免許交付を決定した。選ばれた銀行は日本の3メガバンク、シンガポールの銀行2行(ユナイテッド・オーバーシーズ銀行、オーバーシー・チャイニーズ銀行)、中国(中国工商銀行)、タイ(バンコク銀行)、マレーシア(メイ銀行)、オーストラリア(オーストラリア・ニュージーランド銀行)の各1行の計9行だった。
一方、韓国は申請した韓国産業銀行、国民銀行、新韓銀行の3行がすべて落選した。日本の銀行に対するミャンマー政府の厚遇ぶりは際立っていた。
日本企業のミャンマー進出は12年ごろから増加している。同国が11年に軍事政権から民政に移管し、欧米がミャンマーへの経済制裁を緩和したためだ。現在、同国に進出している日本企業は約300社あるが、3メガバンクの支店開設や損保3社の保険免許取得により、日本企業の進出は加速しそうだ。