Weeklyコラム 信頼されるコンサルタント

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経営コンサルタント(以下、顧問と言う)は、単に商売の手法を指導するだけでなく、実際に儲けさせることによって経営者から信頼される。こんな譬えを聞いたことがある。講習会等でソバの打ち方をどんなに詳しく講釈してもあまり喜ばれないが、実際にソバを打って見せ、旨いソバを食べさせれば全員から喜ばれる、と。

X店(婦人服卸売業及び小売業)は、これまでに何人か顧問を雇ったが、満足したのは現在の人だけである。以前の顧問は、「接客教育に力を入れましょう」「陳列は毎日整頓し、時々入れ替えましょう」「手形期日と売掛入金がバランスするように資金繰りをしましょう」等と、ただ経営管理の一般常識を説明するだけだった。

ところが現在の顧問は、店内で店員に商品の説明法やお見送りのコツを教えたり、商品の陳列を直してお客が手に取り易い位置を指示したりする。入出金の予定表を見て、資金繰りの問題点や有利な資金調達等も具体的に指示してくれる。

勿論、顧問は直接儲けさせることだけが役目ではない。経営者を励ましたり、経営戦略立案等を支援したりすることも重要である。目標は、経営者が抱く各種悩みを聞いて的確な助言をするとともに、経営能力や人間的素養を向上させるお手伝いをすることである。