最低賃金に関する企業の実態調査(2025年9月)の結果を公表(帝国データバンク)

帝国データバンクが9月に実施した全国2万5,546社を対象としたアンケート調査の結果によると、従業員採用時の最低時給が平均1,205円となって、前回調査(2024年9月)からは38円上昇し、厚生労働省が発表した2025年の最低賃金1,121円よりも84円上回っています。

しかし、企業は最低賃金の引き上げに合わせて賃上げを継続して行っているものの、「これ以上賃金を上げると経営が厳しくなる」といった声が複数聞かれ、徐々に賃上げ余力が低下している様子が伺えるほか、最低賃金の引き上げによる消費効果は49.4%が「ない」と回答しており、増えない可処分所得や年金などの将来不安などから最低賃金改定による消費回復を悲観的にみている企業が多く、消費活性化への効果は慎重に検証する必要があるとしています。
https://www.tdb.co.jp/report/economic/20251024-minimumwage/