介護系スタートアップを支援 プラットフォームを再構築

厚生労働省はこのほど、「介護系スタートアップ支援事業powered by CARISO」のオンラインプラットフォームを正式に開設した。これまでの「開発・実証・普及広報のプラットフォーム」を発展的に再構築したもので、介護テクノロジーを開発するスタートアップやアカデミア向けに、研究開発から事業化、販路開拓、海外展開など各フェーズにおける課題解決を一貫して支援する専門窓口を設置するもの。

また、法規制対応、マーケティング戦略、資金調達、知財戦略、経営戦略といった多様な専門分野の有識者をマッチングし、相談対応および実務支援を包括的に提供する。さらに「介護テックサミット」などが計画されており、スタートアップと大企業・VCとの出会いの場を強化する見通しである。

サイトでは、セミナーやネットワーキングイベントの予定、支援ガイドブック、専門家登録など情報が随時掲載される予定である。本事業は、介護業界の構造的課題―慢性的な人手不足や先行投資への制約―を背景に、介護テックの導入を促進し、生産性向上を目指す取り組みとされている。政府は、CARISOを通じて制度的な支援環境の整備を進め、国内スタートアップの成長に加えて、海外展開を視野に入れた支援体制の構築を目指す。

■参考:厚生労働省|「介護系スタートアップ支援事業 powered by CARISO」の サービスを開始します|

https://www.mhlw.go.jp/stf/cariso_start_00008.html