賃上げする企業、初の6割台 ベースアップは過去最高

LINEで送る
[`yahoo` not found]

帝国データバンクは「2025年度の賃金動向に関する企業の意識調査」結果を発表した。それによると、25年度は企業の61.9%が賃上げを見込み、初の6割台となった。そのうち、ベースアップを実施する企業は56.1%に上り、過去最高を更新した。賃上げしないとする企業は13.3%で、調査を開始して以降で最も低く、前回調査(13.9%)から0.6ポイント低下して過去最低を更新した。この調査は全国2万6765社を対象に、25年1月20日から31日まで実施、有効回答率は41.2%だった。

賃金改善の状況について企業規模別に見ると、「大企業」「中小企業」「小規模企業」のいずれも、前回調査の24年度見込みから賃金改善の割合が上昇。業界別では、「製造」が67.3%で最も高い。以下、「建設」(66.0%)、「農・林・水産」(65.3%)、「運輸・倉庫」(65.0%)などが続く。最低賃金の引き上げに対応するほか、24年問題に直面したトラック運送業界や建設業界などでは、賃金改善を実施する企業の割合が昨年より高まった。賃上げを行う理由については、「労働力の定着・確保」が74.9%で最も高く、 次いで、「従業員の生活を支えるため」(62.5%)だった。

■参考:帝国データバンク|2025年度の賃金動向に関する企業の意識調査|

https://www.tdb.co.jp/report/economic/20250220-wage2025/