10年ぶり5000件超 上半期倒産、物価・人件費高で

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東京商工リサーチが発表した「2024年度上半期(4~9月)の企業倒産(負債額1000万円以上)調査」結果によると、件数は前年同期比17.8%増の5095件で、上半期として3年連続で増加した。半期として5000件を超えるのは、14年度上半期(5049件)以来10年ぶり。円安による物価高や人件費高騰のあおりを受けた倒産が目立った。負債総額は13.8%減の1兆3754億100万円で、大型倒産の件数が減ったことが減少要因。ただ、3年連続で1兆円を超えた。

産業別の倒産件数を見ると、10産業のうち、「金融・保険業」を除く9産業で前年同期を上回った。「サービス業他」が15.3%増の1693件で最も多く、1995年度以降の30年間では最多。以下、「建設業」の964件(前年同期比13.1%増)、「卸売業」639件(同31.4%増)、「製造業」585件(26.3%増)、「小売業」552件(同19.4%増)「情報通信業」225件(同27.8%増)、「運輸業」223件(同5.6%増)などが続いている。

一方、「金融・保険業」は13件(同27.7%減)で、3年ぶりに前年同期を下回った。地区別件数では、2年連続で9地区すべてにおいて前年同期を上回った。

■参考:東京商工リサーチ|2024年度上半期(4-9月)の全国企業倒産5,095件|

https://www.tsr-net.co.jp/news/status/detail/1198973_1610.html