帝国データバンクは「上場企業の平均年間給与の動向調査」結果を発表した。それによると、2023年度の上場約3800社の平均年間給与(平均年収)は前年度比2.2%増の651万4000円で、過去20年で最高額を更新した。
前年度から平均年間給与が増加した上場企業は68.7%に上っている。増加率「5%未満」が最も多く、全上場企業の20.1%を占めている。「10%未満」は15.3%、「10%以上」は8.8%だった。最も高い企業はM&Aアドバイザリーや仲介業務を手がける「M&Aキャピタルパートナーズ」で2478万円。
上場市場別に見ると、平均年間給与が最も高いのは「東証プライム(市場)」上場企業で、平均735万7000円。単純比較はできないものの、「旧東証1部」上場を含め、2年連続で700万円を超えたのは23年度が初めて。次いで高いのは「東証グロース」の606万4000円で、前身となる旧東証ジャスダック・マザーズ両市場と比較しても初めて600万円を超えた。業種別では、平均年間給与が最も高い業界は海運業の1008万円で、全業界で唯一平均1000万円を超えた。全33業界のうち約8割に当たる27業界で、集計可能な03年度以降で最高額を更新した。
■参考:帝国データバンク|上場企業の「平均年間給与」動向調査(2023年度決算)|
https://www.tdb.co.jp/report/watching/press/p240805.html