66歳以上の就労希望4割超え 内閣府調査結果公表

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老後の資金面の不安、就労することによる健康への好影響を意識してか、生涯現役を目指す動きが活発化している。内閣府の「生活設計と年金に関する世論調査」結果によると、「何歳頃まで仕事をしたいか、またはしたか」については、66歳以上も仕事をしたい(仕事をした)が42.6%となった。

66~70歳は21.25%で、71~75歳が11.4%、76~80歳も6.1%となっている。66歳以上も仕事をしたい(仕事をした)と回答した者は6年前の前回調査時から5%増となった。経済的自立を得て早期リタイア(FIRE)を希望する者が増えている昨今、そうは言っても現実的には老後の資金面での不安もあり就労を希望する者が多いようだ。

実際、この調査ではその年齢まで働きたい理由のトップは「生活の糧を得るため」で75.2%、「いきがい、社会参加のため」の36.9%を大きく上回っている。ついで、「健康にいいから」が28.7%、「時間に余裕があるから」が14.6%となった。60歳以降も仕事をしたいと回答した者は約6割に達している。新年から新しいNISAがはじまるなど、老後の資金対策を意図する動きが始まっているが、労働力不足もあり高齢者雇用はさらに進むものと思われる。

■参考:内閣府|「生活設計と年金に関する世論調査」の概要(令和6年3月)|

https://survey.gov-online.go.jp/r05/r05-nenkin/gairyaku.pdf