高難度な再生案件にファンド 100億規模で組成-商工中金

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(株)商工組合中央金庫(商工中金)および商工中金キャピタル(株)は、中小企業を対象とした数多くの再生ファンドを運営してきたロングブラックパートナーズ株式会社(LBP)と協働し、中小企業の抜本再生支援に主体的に取り組む全国型事業再生ファンド「サザンカ中小企業活性化投資事業有限責任組合」を組成する。

同ファンドは、コロナ禍で増加した過剰債務等により業況は悪化しているものの、本業には相応の収益力があり再生が見込まれる中小企業に対し、再生支援の実務経験豊富なメンバーによる常駐型ハンズオン支援を通じて、財務改善のための投資と再生支援を行う。全国に店舗網を持つ商工中金と地域金融機関等が連携し中小企業の抜本再生支援に取り組み、地域経済の活性化や雇用の維持への貢献を目指す。

同ファンドは、中小企業基盤整備機構や地域金融機関等の出資を募り(一次募集段階:仙台銀行、東和銀行、紀陽銀行、阿波銀行、琉球銀行、沖縄海邦銀行)、2月29日に72億円で組成、総額100億円規模とすることを目標としている。投資額は1件当たり4億円規模で、20件程度の投資を見込んでいる。新ファンドは、出資した地域金融機関の人材を受け入れ、専門人材の育成も手掛ける予定。

■参考:(株)商工組合中央金庫(商工中金)|業績改善に取り組む中小企業をサポートする全国型事業再生ファンド「サザンカ中小企業活性化投資事業有限責任組合」|

https://www.shokochukin.co.jp/assets/pdf/nr_240226_05.pdf