一般に、散歩の習慣がある人は、健康や気晴らしを目的に、住まいや勤務地の周辺を散歩するものである。筆者は、住まいや勤務地の周辺でもするが、意識して散歩する場所がある(観察と称している)。
例えば、仕事があって訪ねた駅周辺や観光地等であれば、時間の許す限り商店街や寺社等を散歩する。日頃繰り返し車で通過している商店街であっても、散歩して初めて気づく店舗の看板類や商品等が珍しくない。特に、そこで働く店員やお客の表情や動作が観察出来て、商店街の盛衰や特徴も分かるものだ。やや変わった所では、仕事で行った目的地の近くの寺の墓地を散歩すると(都内が多い)、偶然歴史上の人物の墓石を発見したりして感動する事がある。
単なる気まぐれだけの目的ではなく、時間があれば工業団地や商業団地(各種市場)等の中も散歩してみるとおもしろい。意外な場所に有名メーカーの工場があったり、某工場から出て来る社員が見知らぬ人(例えば筆者)に礼儀正しく挨拶をしたりと、その見聞の価値は大きい。これまで散歩の途中で、運良く工場見学をしたこともある。
散歩の目的や場所は各人異なるが、時に場所や目的等を変えてみれば、予想外の見聞のチャンスになるかもしれない。