中古車市場、最高の3.9兆円 ビッグモーター、シェアトップ

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帝国データバンクは「2022年度の中古車販売市場の動向調査」結果を発表した。それによると、中古車販売市場(売上高ベース)は、前年度比0.3%増の3兆9073億円で、過去最高だった21年度(3兆8948億円)を上回った。

半導体不足で新車の生産が遅れたことなどから、割安の中古車に人気が集まった。中古車販売市場シェアのトップは保険金の不正請求問題が発覚したビッグモーター(推定売上高5800億円)で、同市場の約15%を占めた。

今後について、帝国データは「ビッグモーターの不正の影響を受け、消費者の不信感などから中古車需要の減少など風評悪化による影響が懸念される」としている。損益ベースでは、増益が47%で最も多く、減益(30%)を含め81%が黒字となった。中古車需要の増加に伴い、中古車オークションなどの成約価格が高騰したことで仕入価格が上昇した一方、堅調な需要を背景に店頭価格へ価格転嫁しやすかった企業が多かったほか、利幅の大きい高価格帯のミニバンなどを取り扱うことで収益性を改善したケースも見られたという。

また、「購入したユーザーを対象に車検など利益率の高い自動車整備ニーズも好調で、結果的に収益面では黒字となった企業が増加した」(帝国データ)。

■参考:帝国データバンク|古車販売市場」動向調査(2022年度)22年度の中古車販売市場
過去最高の3.9兆円|

https://www.tdb.co.jp/report/watching/press/p230713.html