帝国データバンクは「2023年度の雇用動向に関する企業の意識調査」結果を発表した。それによると、正社員の採用予定があると回答した企業は63.0%で、前年度に比べ0.8ポイント増えた。増加は2年連続。
採用人数を増加させる予定の企業は25.7%(前年度比0.2ポイント増)で、4社に1社に上った。採用予定がない企業は前年度比1.3ポイント減の26.1%だった。規模別に正社員の採用予定がある割合を見ると、「大企業」は86.3%と採用意欲が高い。一方、「中小企業」は58.7%、「小規模企業」は41.8%で、企業規模が小さいほど割合が低くなっている。
業界別に採用予定がある割合を見ると、「運輸・倉庫」が70%で最も高い。以下「サービス」(69%)、「建設」(68.1%)、「製造」(67%)、「金融」(66%)、「農林水産」(63.3%)、「小売」(56.6%)などが続いている。さらに主な業種では、「医療・福祉・保健衛生」(82・8%)は8割を超える企業が採用を予定しているほか、「旅館・ホテル」(79.3%)、「輸送用機械・器具製造」(76.8%)も8割近い。同調査は23年2月14日から28日まで、2万7607社を対象に実施、有効回答率は37%。
■参考:帝国データバンク|2023年度の雇用動向に関する企業の意識調査|
https://www.tdb.co.jp/report/watching/press/p230304.html