厚生労働省では平成８年度から大学、短期大学、高等専門学校及び専修学校卒業者の就職状況等について実態を把握する調査を行っている。先般公表された令和４年４月１日現在の同年３月大学等卒業者の就職状況によると、大学生の就職率は９５．８％で対前年同期比０．２％低下した。
短期大学生は９７．８％（同１．５％上昇）、高等専門学校及び専修学校はそれぞれ９９．１％（同０．９％低下）、９４．７％（同３．５％上昇）となった。
大学生の就職を男女別に見ると、男子の就職率は９４．６％、女子は９７．１％となった。国立大学では男子は９４．７％、女子は９７．６％、私立大学では男子９４．５％、女子９７．０％だ。
大学生の就職率は過去数年９８％程度で推移してきたが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、この２年は９６％程度にとどまっている。同省は未就職のまま卒業した者が就業機会を逃さないように、新卒応援ハローワークの就職支援ナビゲーターと大学等の就職相談員との連携などにより、きめ細かな就職支援を継続する予定だ。また、事業主に対しては、若者雇用促進法に基づく指針を踏まえ、既卒者が卒業後少なくとも３年間は「新卒枠」に応募できるよう、周知徹底を図るとしている。
■参考：厚生労働省｜令和４年３月大学等卒業者の就職状況（４月１日現在）を公表します｜
